VR世界に没入したとき何かが起きる?-クロスモーダル現象

『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』
の観客動員数が100万人を突破し、4DX/MX4Dでの上映が3月10日 から
開始されました!
劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 公式サイト

電撃 – 『劇場版 SAO』観客動員数100万人、興行収入13億円突破。3月10日からは4DX/MX4D上映もスタート

映画ではARゴーグル「オーグマー」を装着することによりゲーム世界に
没入していきますが、VR/ARの世界にのめり込むと、「クロスモーダル現象」
が起きることがあります。

「クロスモーダル現象」って何のことでしょう?ご存知ですか?
これについては、少し前のNHKの番組に出てきたので、解説しようと思います。

NHK「クローズアップ現代+」2016年5月31日(火)放送
「あなたの脳を改造する!? 超・映像体験(バーチャルリアリティー)」
でVRの特集が組まれました。

あなたの脳を改造する!? 超・映像体験(バーチャルリアリティー)

あなたの脳を改造する!? 超・映像体験(バーチャルリアリティー)

意外と騙されやすい人間の脳

VRの世界に没入してしまう、その時人間の脳内ではどのようなことが
起きているのでしょうか?番組では、VRに没入してしまうVR体験者の認識
について、脳科学の側面から解明していきます。

体験者がVRの世界にいるように感じるのは、脳が世界を認識するときに、
眼から得られる映像が完璧で無かったとしても、これまでの経験を元に
情報を補完して完全な世界として認識しようとする性質があるからです。

VR世界に没入してしまう仕組み

自分がVR世界の中にいると実感するためには、大きく2つのポイントがあります。

1つ目は、ユーザーが目の前に着けている
HUD(Head-Up Display:ヘッドアップディスプレイ)の視野角が100度を超えて
いることです。

正面を中心として100度の映像が見えていて、その外側を見ようと首を振ると
それに追従して外側の映像がディスプレイに表示される。するとユーザーは
全周360度を映像に囲まれていると感じることになります。

2つ目は、ユーザーの首振りに対するHUDの画面切り替えの応答速度が0.02秒以内
であることです。このわずかな時間差を人間は認識できません。
逆にこの時間を超えてしまうと、見ている人に違和感を与えてしまい、十分な
没入感を得られくなります。

この応答時間が実現出来るようになったのは、たった3年前の2014年のことです。

クロスモーダル現象

番組内でVR体験者のホストの男性がVRゲーム「サマーレッスン」に没入しているとき、
「クロスモーダル現象」が起きました。

サマーレッスン|バンダイナムコエンターテインメント公式サイト

男性が「サマーレッスン」をプレイしているとき、男性とゲームキャラクターの
宮本ひかりとの距離が密接距離の45cm以内に入りました。この密接距離というのは、
このゾーンに心を許していない人が侵入すると、不快を感じてしまう距離です。
逆に言えば親しい人にしか侵入を許されない距離です。

このとき、男性は、実際にはゲームに収録されていない、宮本ひかりの「吐息」を
感じました。

先ほど説明した通り、人間の脳は情報に不完全な部分があっても、今までの
自分の経験から情報を補完して完全な世界として認識しようという性質があります。
体験者の男性の脳が、目の前にいる宮本ひかりを本当の生身の人間として認識しよう
としたために、生身の人間なら当然あるはずである「吐息」を補完してしまったのです!

この男性は「吐息」を感じましたが、他の体験者には「体温」だったり「匂い」が
感じられてしまうかも知れませんね。

VRコンテンツに含まれていない情報を感じてしまう「クロスモーダル現象」。
体験者にクロスモーダル現象が起きてしまったなら、そのVRコンテンツの完成度の
高さが証明されたと言えるのではないでしょうか。

(参考)あなたの脳を改造する!? 超・映像体験(バーチャルリアリティー)
(参考)サマーレッスン|バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
(参考)劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 公式サイト
(参考)電撃 – 『劇場版 SAO』観客動員数100万人、興行収入13億円突破。3月10日からは4DX/MX4D上映もスタート

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